USGAグリーンセクション
CAP:グリーン上のボールマークを修復することで、長引くダメージを防ぐことができる(USGA)
冬ごもりしていた虫たちが暖かくなったことで動き出すといわれる啓蟄を迎え、外の陽気も少しずつ温かくなってきました。皆さん、コースに出たくてうずうずしていませんか? 今回は、グリーンの修復についてのUSGAからのアドバイスです。いまさら聞けない話の一つ。JGAはR&Aのルール動画を、日本語訳をつけて公開しているのですが、いろいろと探さなくてもすぐにチェックできるようにしていただけるとうれしいのですが。YOUTUBEの動画のURLは最後に載せてあります。
ゴルファーとして、少しの時間と注意力が、プレーするコースの質の高いプレーコンディションを維持するのに大いに役立ちます。グリーン上のボールマークを修復することは、良い状態を維持する簡単な方法ですが、ボールマークを修復することの重要性、適切な道具や技術は十分に理解されていないことが多いようです。ここでは、すべてのゴルファーがボールマーク修理について知っておくべき五つのことを説明します:
1.ボールマーク修理の適切なテクニックは素早く簡単に、です
修理道具をボールマークの後ろに差し込み、道具の上部を中心に向かって軽く押します。そのままボールマークの周囲の何カ所かの芝をボールマークの中心に向かって押します。ここで、持ち上げたりひねったりするような動作は、芝の根を傷める恐れがありますから絶対に避けてください。芝を中心に向かって押し終えたら、パターで修復した部分を軽く平らに均し、滑らかで固い表面を作ります。
2.ボールマークが修復されないと問題を長引かせる
ボールマークを修復しなかったことは、些細な見落としのように思えるかもしれませんが、トラブルが長引く結果につながります。修復されていないボールマークは回復するのに数週間かかることがあり、その間にボールがラインから外れて跳ねてしまうことがあります。グリーン表面の損傷は別の深刻な問題を引き起こすことにもなる雑草発生へのアクセスポイントを作ることになります。
3.特定のホールのグリーンは他のグリーンよりボールマークに弱い
通常、高く打ち上げられたアプローチショットを受けたグリーンは、ボールマークの影響を受けやすいものです。パー3ホールのグリーンはその典型です。ボールマークがつきやすいグリーンだという予備知識を持たれていれば、自分のボールマークや近くにある修復されていないボールマークの修復を検討することが大切です。
CAP:柔らかいプレーコンディションの時は、深いボールマークに注意しましょう(USGA)
4.芝のコンディションが軟らかいとボールマークが多くなる
グリーンが濡れていたり芝生表面が柔らかいと、ボールマークはいつもより問題になりやすいものです。この対策としてコース管理スタッフが行なっているのが、エアレーションやトップドレッシング、その他のメンテナンスで、しっかりとしたプレーコンディションを維持しようと日々努めている作業の一つです。芝生の表面下に過剰な有機物が蓄積すれば、ボールマークやその他の芝生の問題はより深刻になります。
5.鋭利な道具であれば、ボールマークをうまく修復することができる
ボールマークを修復するために、先の尖った道具やフォーク状の道具など、さまざまな道具が開発されています。ゴルフ・ティーを含め、先の尖ったどんな道具でも、ボールマークを効果的に修理することができます。そして、適切なテクニックを使うことが成功の鍵です。
CAP:鋭利な道具であれば、どんなものでもボールマークを修理することができる(USGA)
グリーン上で素晴らしいショットをした後、自分のボールマークとその近くにある他のいくつかのボールマークを修理することは、ゴルファーができるコース管理者のサポートであり、グリーンの品質を維持する最も簡単な方法の一つです。
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ゴルフ規則
13.1c パッティンググリーン上で認められる改善
ラウンド中や、規則5.7aに基づくプレーの中断中は、球がパッティンググリーン上にあるかどうかにかかわらず、プレーヤーはパッティンググリーン上で次の2つの行動をとることができる:
(1)砂やバラバラの土を取り除くこと。パッティンググリーン上の砂とバラバラの土は罰なしに取り除くことができる。
(2)損傷の修理。プレーヤーはできるだけ元の状態にパッティンググリーンを復元するための合理的な行動をとることによって罰なしにパッティンググリーン上の損傷を修復することができる。しかし、次の要件を満たす場合に限る:
・手、足、他の体の一部、または通常のボールマーク修理器具、ティー、クラブ、通常の用具の中で類似するものによって修理する。
・不当にプレーを遅らせることなく修理する(規則5.6a参照)。
しかし、プレーヤーがパッティンググリーンを元の状態に復元するために合理的な範囲を超える行動(例えば.ホールへの道を作る、または認められない物を使用する)をとることによってパッティンググリーンを改善した場合、そのプレーヤーは規則8.1aの違反に対して一般の罰を受ける。
「パッティンググリーン上の損傷」は人(そのプレーヤーを含む)や外的影響によって生じるあらゆる損傷を意味する。例えば:
・ボールマーク、靴による損傷(例えばスパイクマーク)、そして用具や旗竿が原因となる擦り傷や窪み。
・古いホールの埋め跡、芝の張り替え跡、張芝の継ぎ目、メンテナンス器具や車両による擦り傷や窪み。
・動物の足跡、蹄の窪み。
・くい込んでいる物(例えば、石、どんぐり、ひょう、ティー)や、それらによる窪み。
しかし、「パッティンググリーン上の損傷」には次の結果として生じる損傷や状態は含まれない:
・パッティンググリーン全体の状態を管理するための通常の作業(エアレーションの穴、バーチカル・モゥイングによる溝)。
・散水、雨、その他自然の力。
・自然な表面の欠陥(例えば、雑草、地肌が露出した区域、病気または生長がまばらな区域)。
・ホールの自然な摩耗。
(JGA公式ゴルフ規則より)
USGAのYOUTUBE動画:https://www.youtube.com/watch?v=myOTf1wuZoA
JGA/R&Aの動画を日本語化:https://www.youtube.com/watch?v=aqcnUIq3ZHA