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こんなゴルファーにならないでください

2025年2月8日付記事

ジョージ・ウォーターズ(George Waters、グリーンセクション教育アシスタントディレクター)

CAP:グリーンからディボットを取ることは、ゴルファーなら絶対にやらないこと

 

私は長年、ゴルファーの実に愚かな行動を見てきました。乗用カートでバンカーに乗り入れたり、クラブを池に投げ込んだり、またクラブを隣接する樹林に投げ込んだりと、USGAのグリーンセクションレコード誌には書かれないようなこともいろいろと見てきましたが、さすがにグリーンからディボットを取る人は見たことがありません。ところが、残念なことにゴルフコースのスーパーインテンデント(日本ではグリーンキーパーのことです。以下スープリと表記)は、この種の信じられない損傷画像を頻繁に投稿しており、その理由が気になって仕方ありませんでした。

ゴルファーたちは気短になり怒りやすくなっているのでしょうか。オンライン記事の投稿やユーザーの反応が欲しくて破壊的な行動を撮影して投稿しているのでしょうか。プレーヤーがグリーンでフルショットをする正当な理由などありません。

怒りからなのか、あるいは他の理由でグリーンを傷つけることは、グリーン表面を整えるために費やされたすべての努力に対する信じられないほどの無礼にほかなりません。短く刈り込まれた滑らかで均一な芝を維持するのは容易なことではなく、コース管理スタッフたちは早起きして、グリーンを作り上げるための努力と作業に掛けられる数え切れないほどの労力を費やしています。グリーンを傷つけることは、そのすべての努力に対する無礼であるだけでなく、スタッフの誰かが彼らの作業を中断して、間違いなくプレーが続けられている間に緊急の修理対応を強いられることにもなります。これは、メンテナンスチームが本来対処しなければならない状況ではありません。

グリーンのディボットを修復する作業は、明らかに他のゴルファーのプレーに影響をします。プレーヤーにはグリーンの損傷を修復することが許可されていますが、ディボットの修復はボールマークの修復とは異なり、ゴルファーが効果的な修復を行うことはほぼできないでしょう。コースのスタッフの誰かに問題の発生を知らせることはできますが、修復作業はすぐには行われず、特に損傷がカップの近くにある場合は、後続の何組かのグループが影響を受ける可能性があります。きれいに修復されても、完全に回復するには数日から数週間かかります。

ゴルフコースを故意に傷つける人は、メンテナンススタッフや他のプレーヤーのことをあまり考えていないと私は認識しています。ですから、できる限りの模範を示すのはゴルファー全員の責任だと思います。私たちがプレーするコースを尊重すればするほど、周りの人々もコースを尊重するようになると思います。そして、パットを外して本当に腹が立って、グリーンを少し削り、思わずパターで自身の足首を叩くような怒りを感じることがあれば、そのパットのことは忘れてしまうことをお勧めします。

暖かくなると起きる問題もある

 別の記事ですが、こんな注意喚起の記事もUSGAのGreensection Record誌には掲載されています。

ところで、そろそろ暖かいシーズンを迎えますが、ゴルフコースの芝生面は、朝は凍結し、午後には比較的温暖になることで凍結と解凍が繰り返される季節でもあり、グリーンキーパーはコース状態が気になる季節でもあります。

どんな状態が起きているかというと、芝土壌の上層部が解凍される一方で、下層は凍結したままだと、表面が滑りやすくなり、ゴルフシューズやカートが走ることで表面がずれて波打つことがあります。このような状態では、表面が物理的に乱れ、根が切れることがあり、特にグリーンで問題となります。こうしたダメージは、即座に気づいて修理や保護ができる場合もありますが、見えないダメージが春になってから現れることもあります。この時期のプレーでは足元に注意を払ってください。

Reprinted with permission of USGA Greensection