正しく情報源を知る

ザック・ニコルディス(Zach Nicoludis,、USGA中部地域ディレクター)

CAP:ゴルファーにはゴルフコースのメンテナンスについて知る手段がこれまで以上に増えていますが、信頼できる情報源を選ぶことが重要です

インターネットで検索したり、YouTube動画をいくつか閲覧して、自宅の修理やリフォームに取り組もうと決めたものの、思ったほど簡単ではなかったとか、動画の内容が自分の家の状況に当てはまらなかったり、情報が正確でなかったりした経験は、おそらくほとんどの人が一度はあるでしょう。そして、ゴルファーがゴルフコースの状態やメンテナンスについてさらに情報を知ろうとする際にも、同じような状況はよく起こります。特に、人工知能(AI)が選択肢として登場した現代では、その傾向はさらに強まっています。

~~ 日本でもグリーンキーパーやキーパー経験者がSNSでコース管理知識の普及を目的に専門性の高いコース管理情報を分かりやすく発信しています。といっても対象はグリーンキーパーですが。ゴルフ団体や専門の研究機関からも情報発信がされていますが、専門性の高い内容で、一般のゴルファー向けの内容ではありません。残念ながら、ゴルファー向けの情報発信は皆無といってよい状態です。USGAなどの海外のゴルフ団体では専門的な情報を分かりやすく解説する農学者がいます。日本でも分かりやすく翻訳してくれる専門家の誕生が求められます(喜田) ~~

ゴルファーがコースメンテナンスについてもっと知りたいと思うことは素晴らしいことですが、信頼できる情報源を探すことが重要です。プレーする特定のゴルフコースについて質問がある場合は、まずはそのコースのコース管理者(グリーンキーパー)に問い合わせてください。グリーンキーパーはコースを最も深く理解しており、どんな質問にも答えてくれるでしょう。ゴルフコースはそれぞれ異なり、使用する芝の種類、管理設備、メンテナンスの優先順位もそれぞれのコースで異なります。これらはオンラインで見つけた情報源では完全には把握できません。

この記事が掲載されているUSGAグリーンセクションレコードやミシガン州立大学の芝草情報ファイル(TGIF)以外にも多くの大学のウェブサイト、大学の農学関連の専門家などの客観的な情報ソースも、ゴルフコースのメンテナンスについて知るための良い選択肢です。TGIFは最新の芝草情報や試験結果を公表しています。これらは信頼できるオンライン情報源であり、幅広いトピックに関する正確な情報を見つけることができます。コース管理のプロとしてお伝えできるヒントは、インターネットで検索する場合は、情報を探しているトピックの後に「USGAグリーンセクション記録」と入力すると、USGAの農学者が執筆した記事が最初に表示されるはずです。

信頼できる情報を見つける上で、ソーシャルメディアは諸刃の剣といえます。有益な情報はたくさんありますが、現実には誰でもアカウントを作成してコースメンテナンスに関する情報を投稿できてしまうのです。正確かどうかはさておき。ソーシャルメディアで信頼できる情報源を探しているなら、USGAグリーンセクション(X、Twitter)やLinkedIn、芝草の専門家、ゴルフ場の管理者をフォローするのが良いでしょう。特に、あなたがよく行くゴルフコースのグリーンキーパーが、あなたのお気に入りのSNSプラットフォームを使っている場合はなおさらです。

コースの状態やメンテナンス方法について詳しく学ぶなら、他のゴルファーと情報を共有し、ゴルフコースの維持管理に関わる様々な要素について認識を高める機会が生まれます。しかし、ゴルフに限らず、誰もが情報過多で危険な状況に陥った経験があるはずです。オンラインで見つけた情報は、お気に入りのコースのグリーンキーパーに確認し、自分が関心のある状況に、情報をどのように当てはまるか、どのような注意点があるかを確認することをお勧めします。そうすることで、より深く疑問に対する答えを得ることができ、他のゴルファーにとってより良い情報源となるでしょう。

グリーンキーパーは生涯学習者であり、ゴルフコース維持のあらゆる複雑さを理解し、その情報を活用して、あらゆるスキルレベルのゴルファーが挑戦できるプレー環境を提供することでキャリアを築いています。ゴルファーとして、グリーンキーパーの世界を理解したいという意欲を持つことは素晴らしいことですが、信頼できる情報源を見つけることの重要性は、いくら強調してもし過ぎることはありません。最近は情報が溢れていますが、その情報のすべてが同じではありません。

Reprinted with permission of USGA Greensection